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狩 猟 日 記

20X9年 夏 アライグマ襲来!

( 音は出ないが、ドラエのオープニング  )

たわわに実った桃と梨が不自然に落ちている!
おかしいな? っと思い手に取ってみると
小さい歯形がみっしりと付いている!

  アライグマだ!

噂には聞いていたがとうとう農園にもやってきた!
何か手を打たなければ! っと思案する!

農園に出没する獣により
以下のような獣害が頻繁に発生する。

 ・ 農作物を食い散らかす!
 ・ 大切に育てている木が折られる!
 ・ 土が掘り返される!

落胆は大きく、怒りが込み上がってくる。
今後への活路(対抗策)として狩猟を志した!

このページは、
農作物を守るための
自衛
山を生業の場にしている者としての
義務
により始めた狩猟の記録を記したものである。

 尚、このページは当農園とは関係ないので
    抗議などはご遠慮下さい。

 また、楽しんで読んで頂けると幸いです。




          ↓

これは農園に出没し、
農作物を食い散らかす害獣に対抗すべく
立ち上がった一人の
(おとこ)の
血と汗と涙の物語である。

役場でアライグマ捕獲講習を2時間ほど受けた。
これで、アライグマ専門の仮ハンターだ!

さっそく、箱わなを借りて山に仕掛ける。
餌は、スルメやスーパーの半額唐揚げ!

気分はルンルン♪
アライグマを捕獲してやるぜ!


20X9年 秋 アライグマ専門の仮ハンターになる!

数日後に見回りに行くと野良ネコが掛かっていた。
檻の端の方で丸くなりひどく怯えた様子だ。

何だ捕獲レベル2のザコかー っと思い不用意に近づくと

鋭い鳴き声を上げ、野良猫の毛が逆立つ!
頭から尻尾まで逆立った毛のせいで大きさが倍になったような錯覚さえ覚える!
四肢の爪をみなぎらせ、牙を剥き出し威嚇する!

肢体から溢れだすは、恐ろしいまでの
怒気
凄まじい眼力で睨みつけるは
猫眼

思わず目の当たり(まのあたり)にする
野生の本能に ・・・ 思わずビビった!

マジで半端ね~!  
(>_<)

俺っちみたいなトーシロの仮ハンターには想像もできない怒り狂った野生。 
( ノラのくせに侮りがたし! )

取りあえず逃がしてあげよー っと思い
なおも威嚇し続ける野良猫に注意しながら檻を開ける!

開けるやいなや、ロケットダッシュで飛び出した!

逃げる!
矢のように逃げる!

あっという間に山の中へと姿を消した。

逃げるのめちゃ速!

20X9年 秋 HUNT - 野良ネコ! (捕獲レベル2)

何か罠に掛かってる! (^_^)  っと思い近づくと
アライグマかタヌキかよくわからない獣が掛かっていた。

アライグマを実物で見たことがなかったので、正直見分けがつかず
役場に持って行くとタヌキと判明!

アライグマの特徴である尻尾がしま模様になっていないのと
               手足の指が長くないとのこと。

アライグマの指は、樹に登れるぐらい長いんだとか・・・

( 本来タヌキは、ずんぐりむっくりした体型である )
( でもコイツは、ちょっと痩せすぎ! )
( 餌不足か知らんけど、トーシロの俺っちには判断できるか~~ 
(`Д´)ノ  )

目的のアライグマじゃないので、山奥で放つこととなった。

タヌキは雑食で、農作物を高確率で食べ散らかしているとは思うが
アライグマ専門の仮ハンターにはどうすることもできない。

俺っちにできることは、二度と農園に出没しないことを祈るだけだ!

20X9年 秋 HUNT - タヌキ! (捕獲レベル3)

近くの川にカニ網を仕掛けた。
餌は魚の頭!

3日後に川から引き揚げてみると1匹のズガニが掛かっていた。
第一印象は、
       デカ!  マジでデカ!

白い長方形の物体がタバコであるからその大きさは想像できよう

兎に角、デカい!
こりゃ、食べがいがありそーだ! 
(*^_^*)

この辺りでは、「ズガニ」と呼ばれているこのカニ
正式名称は、「モズクガニ」っぽい               ← 正確には分からんのよ
有名な「上海ガニ」は、このカニの亜種っぽい        ← 多分そーだったはず

3日ほど水道水で泥抜きして、鍋で蒸す!
途中、少量の塩をパラパラかけて、更に蒸す!
甲羅の色が赤っぽくなったので、皿に移す。

先ずは、足を食す!

旨い!  やや泥くさい味がするけど旨い!

なかなかイケるじゃん ♪

次は、甲羅を外してカニ味噌があることを確認する!
どれどれーっと口に入れる

うーーーん、カニ味噌の味だ!     しかも、まーまー濃厚な味である。

こりゃー、良いもの捕まえたぜ!

自分で捕まえ、自分で料理したからか、うま味が増している!

ズガニの捕獲は成功だぜ!

20X9年 秋 HUNT - ズガニ! (捕獲レベル2)

リスっぽいのが掛かっていた!

パニクったように興奮して 「キー! キー!」 と鋭い鳴き声を発し、
箱わなの中を縦横無尽に駆け回っている!

体長は、30cmぐらい
小さくて見た目はカワイイが、ものスゴく凶暴!
牙で柵を噛み切ろーと必死である!

逃がしてあげよーっと箱わなを開けようとすると指を咬まれそーになった!

コイツ、マジで凶暴やな!

早々に、逃がしてあげる!

俺っちは、アライグマ専門の仮ハンターだからな!

20X9年 冬 HUNT - リス! (捕獲レベル4)

イタチっぽいのが掛かっていた!

でもイタチじゃない。
もしかして、ハクビシンって奴なのか?!

正体が分からないので近所の猟師のおっちゃんとこに持っていった。

すると、
「めずらしいなー、これはテンや!」 って教えてくれた。

特徴は、首からお腹にかけて黄色い体毛が覆われていること。

体長は、80cmぐらいとかなりの大型。

     ちなみに体長とは、 体長(全長) = 頭胴長 + 尾長

当然、雑食である!

あまりに良い毛並みなので
剥製にするか? という申し出があったが
可哀そうだったので謹んで辞退した。

それにしてもカワイイ。 
マジで超萌え! (〃⌒ー⌒〃)

なので早々に、山奥で逃がしてあげる!

俺っちは、アライグマ専門の仮ハンターだからな!

20X0年 春 HUNT - テン! (捕獲レベル13)

桃が不自然に落ちている場所に仕掛けること2日。
何やら黒くうごめく物体が見えた。

もしやっ と思い駆け足で近ずくとアライグマが3匹もかかっていた!

  
やったー!   憎っくきアライグマを一網打尽だぜー!

さらに近ずくと、箱わなの周りの土が削られていることに気が付いた。
逃げようと必死こいたようで網の隙間に手を伸ばし土を搔い(かい)た跡である。

 話に聞いていたとおり諦めの悪さはピカイチやな!



アライグマをよく観察してみる。

尻尾はシマシマのしま模様、
顔は何となくタヌキに似ているが目のまわりにクマどりがある。

それと、手足の指が長い!

  まさに鈎づめ! この指だと木登りは得意だな!

  間違いなく桃を食い散らかしていた犯人だと確信した!


そーゆう訳で、役場に持って行って処分してもらうことにする。

可哀想だとは思うが、逃がしてあげようとは思わない!

こいつ等の所為で、日本全国の農作物が食い荒らされているからだ!


アライグマは知ってのとおり日本固有種ではない。
外国から持ち込まれた
外来種なのだ。
雑食で食欲旺盛、繁殖能力は極めて優秀なので増える一方!
里山の生態系を著しく(いちじるしく)狂わしている外的要因である!

もともとペット目的で日本に輸入され、脱走やあまりの凶暴さゆえ遺棄された結果
このような事態となってしまった。

人間の身勝手さが原因でアライグマに罪はない

というのは分かっているがどうすることもできない!

俺は、アライグマ専門の仮ハンターだからだ!

20X0年 夏 HUNT - アライグマ! (捕獲レベル7)

Vol.01 狩猟1年目 へっぽこルーキー編